御茶壺道中(おちゃつぼどうちゅう)は、江戸時代の日本で最も格式が高く、最も大がかりだった“お茶の輸送儀式”です。
🍵 御茶壺道中とは?
- 宇治の高級茶(碾茶)を将軍家に献上するための行列のこと。
- 正式には「宇治採茶使(うじさいちゃし)」の行列で、俗に「御茶壺道中」と呼ばれた。
- 茶壺を運ぶ行列は、大名行列に匹敵する権威を持ち、通行時には大名ですら駕籠を降りたという。
🏯 いつ始まり、いつ終わったのか?
- 最初の記録は 慶長18年(1613)。
- 制度化されたのは 寛永10年(1633)。三代将軍家光の頃。
- 幕末の 慶応2年(1866) が最後の正式な往復。
- 翌年(慶応3年)には簡略化され、江戸幕府の終焉とともに消滅。
🏺 文化的意味と影響
- 御茶壺道中が終わるまで、新茶の販売は禁止されていた。
→ 将軍家と朝廷への献上が最優先。 - 茶の価値と格式を象徴する国家的儀式であり、江戸の茶文化の中心的イベントだった。