大乗仏教は、仏教史の中でも特に“思想の広がり”と“救いの普遍性”を打ち出した大きな潮流で、日本文化にも深く根づいています。

🧘‍♀️ 大乗仏教とは?(基本情報)

  • 紀元前1世紀〜紀元1世紀頃にインドで成立した仏教の新しい潮流
  • サンスクリット語で Mahāyāna(大きな乗り物)
  • 「多くの人を救う教え」を掲げ、従来の部派仏教(上座部仏教)とは異なる方向へ発展
  • 中国・朝鮮・日本・チベットなど、東アジアの仏教の基盤

🌏 どこで広まった?

  • 中国(禅宗・天台・華厳など)
  • 朝鮮半島
  • 日本(天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・禅宗・日蓮宗など)
  • チベット(密教系の大乗)
    日本の仏教はほぼすべて大乗系なので、私たちの文化・倫理観にも深く影響しています。

🧩 大乗仏教の特徴(簡潔に)

  • ✔ 菩薩(ぼさつ)を理想とする
    • 自分だけでなく すべての衆生を救うために修行する存在
    • 釈迦だけでなく、観音・文殊・地蔵など多くの菩薩が登場
  • ✔ 大乗経典の成立
    • 『般若経』『法華経』『華厳経』『浄土三部経』など
    • 初期仏教にはなかった新しい経典が多数生まれた
  • ✔ 空(くう)・縁起の深化
    • 「すべては関係性の中で成り立つ」という縁起思想をさらに深め、
      “空”という哲学的概念を展開(龍樹=ナーガールジュナ)
  • ✔ 救いの道が広い
    • 出家者だけでなく、在家の一般人も悟りに至れると説く
    • 念仏・真言・禅など、多様な実践方法が生まれた

🏛 大乗仏教が生んだ代表的な思想

  • 空(くう):すべては固定的な実体を持たない
  • 一切衆生悉有仏性:すべての存在に仏になる可能性がある
  • 方便(ほうべん):相手に応じて教えを柔軟に説く
  • 浄土思想:阿弥陀仏の力によって救われる道