龍樹(りゅうじゅ/ナーガールジュナ)は、大乗仏教の哲学を決定づけた“空の思想”の中心人物で、日本の仏教理解にも欠かせない存在です。

🐉 龍樹(ナーガールジュナ)とは?(基本情報)

  • 生没年:2〜3世紀頃(正確な年代は不明)
  • 出身:南インドとされる
  • サンスクリット名:Nāgārjuna
  • 大乗仏教最大級の哲学者
  • 中観派(ちゅうがんは)の祖

🧠 何をした人?

  • ✔ 「空(くう)」の思想を体系化した
    • すべての存在は固定的な実体を持たず、
      縁起によって成り立つという釈迦の教えを徹底的に論理化
    • この思想を「中観(ちゅうがん)」と呼ぶ
    • 後の禅・天台・華厳・密教など、東アジア仏教に巨大な影響
  • ✔ 主著『中論(ちゅうろん)』
    • 龍樹の代表作
    • 「空」を論理的に示した哲学書
    • “八不(はちふ)”という有名な句で、存在の固定化を否定する
      (例:不生不滅・不常不断 など)
  • ✔ 大乗仏教の正統性を擁護
    • 初期仏教の教えと矛盾しない形で、大乗経典の意義を説明
    • 大乗仏教が広がる理論的基盤を作った

🧩 龍樹の思想のキーワード

🌏 影響力

  • 中国:吉蔵(さんぞう)、天台智顗、華厳宗などに影響
  • 日本:天台・華厳・禅・真言など、ほぼすべての大乗仏教に影響
  • チベット:中観派は仏教哲学の中心的位置を占める

🐉 龍樹の人物像(伝説的側面も)

  • “龍宮に行って経典を授かった”という伝説がある
  • 名称の「ナーガ(龍)」に由来する物語が多い
  • 歴史的人物でありながら、神話的イメージも強い